ニュージーランドのCOVID-19(新型コロナウイルス)状況・10

先回のお知らせから一か月経ち、「今年も残り」という挨拶が聞かれる頃になりました。
こちらは陽射しが夏らしくなり、日も長くなって、来月には小~高校の一年が終業して「夏休み」も始まります。日本は気温が下がって、冬へと言う時期ですが、夏のような気温の日もあったようですね。

COVID-19(新型コロナウイルス)パンデミックは沈静化したかと思えば、また陽性感染者が増えるというアップダウンを繰り返し、一向に収まる気配がないまま年を跨ごうとしています。
今年3月、ニュージーランド政府の入国制限が始まったのと同じくして始めたこのお知らせも、中々更新していないのに「10」が付いているほどです。

 

ニュージーランドでは10月7日からオークランドも警戒レベル1に下がり、その後しばらくは海外からの帰国者からの陽性感染者のみ、と言った状況が続いておりました。
10月17日で終了した「総選挙」もジャシンダ・アーダーン首相が率いる労働党の大勝、首相はそのまま続投して、新内閣20人を女性が8人、マオリ系が5人、LGBTの方、出身もアジア、インドやアフリカからの方もいらして、バラエティ豊かな人材が選出されています。

警戒レベルが下がって、選挙も終了、考えてみれば私どもは5か月間、テ・アナウの自宅にいて、外食もしていないという状態・・・。ならば一度、テ・アナウ以外の場所の様子も見てみようかと少し国内を廻ることにしました。

とは言え、政府給付金が9月半ばで終了後の今は二人共「無職の身」で、給付金の残りで細々と暮らす、では無駄遣い出来ません(キュッ←財布を閉める音♪)
そこで、移動はレンタカー車輛を片道使用後、他の場所へ移動させるために車輛代・燃料代・片道フェリー代が少額や無料(但し区間や日数は限られる)システムの車輛、宿泊は退職後の友人を誘って頭割りに、食事も外食しつつ、自分たちで作って、というある意味「セコイ(笑)」方法で10/28~11/8の12日間廻ってきました。

 

その旅行から戻った後直ぐの11月12日、オークランド市内で2人の陽性感染者が見つかって、現在までに全国で4人、海外から帰国者が33人、合計37人(死亡者は25人のまま)となっています。幸いなことに病院(ICU)入院の方はおらず、それぞれニュージーランド政府管理の元、自宅や隔離施設で隔離中です。

政府は市中感染が少数だからなのか警戒レベルは上げずに、19日から公共交通機関使用時のマスク着用を義務付ける段階に留めています。勿論、再度、感染者が増えて来れば、この対応も変わることになるでしょう。
一時は「陽性感染者ゼロ」となり国内では封じ込めたと思われたのに、COVID-19ウイルスは手ごわく、「ゼロ」にするのは厳しいようです。

 

私どもは12日間の旅行で、クィーンズタウン、レイク・テカポ、クライストチャーチ、カイコウラ、ピクトン、ウェリントン、トコロア、ティラウ、オークランド、ヘィスティングス、ネルソンと廻り、テ・アナウ”以外”の街は「動いている」こと、それに対しあまりにもテ・アナウが動いていないことを痛感して戻ってきました。

テ・アナウは観光業に携わる人たちが多く、街全体に打撃を受けて、静かです。にもかかわらず、政府からの助成が受けられなかったため、住民は地方議会を通じて政府に働きかけをしています。今後、国境封鎖したままではさらに厳しい状態になっていきます。

痛手を受けた海外への航空・観光業を鑑み、日本政府は(現在のように感染拡大する前)11月1日から9か国と地域からの入国者にPCR検査免除措置を始めました。しかし、日本からニュージーランドへの入国時にはPCR検査が必要です。
ハワイ州も日本からの入国に対し、「陰性」を証明するものがあれば14日間の自己隔離を免除する措置を打ち出しました。でも、日本の外務省の渡航レベル3(渡航中止勧告)のままです。

外務省・水際対策の抜本的強化に関するQ&A :https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html

このように行き来する二国間で「渡航レベル2同等の措置」とならない限り、海外旅行は出来ません。

 

ヨーロッパで再度、感染が広がり、フランスでは二度目のロックダウン中、日本は「第三波」感染が拡大していて、海外旅行開始どころではありません。

この感染を食い止める、収束させるには、今のところワクチン接種が一番良い方法と言うのが大半の意見です。アメリカ大統領選も(一応)終了したことも合わせて、ワクチン供給への動きが活発になってきました。
ニュージーランドでも「政府が500万人の人口に対し、ワクチンを幾つ確保した」などといった新聞見出しが出ています。

COVID19パンデミックで疲弊している中で「どうでもよくなって」しまい、各国の政府方針が間違った方向に行かないよう注意しないといけませんね。

 

今シーズンの当社については、来週くらいにはお伝えしてまいります。
何時ものことながら、皆さま、どうか「Stay Safe」で感染に注意され、お体ご自愛の上、お元気にお過ごしください。

 


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※ニュージーランド政府 COVID19(新型コロナウイルス)サイト 日本語ページ
※ニュージーランド保健衛生省サイト内、現在の感染者状況ページ
※外務省海外安全ホームページ: https://www.anzen.mofa.go.jp/
※上記サイト内、新型コロナウイルス(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限)ページ: https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

 

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