国境封鎖から2年、国境再開のお知らせ(3月24日加筆・修正)

>18日に投稿したと思った以下のお知らせが公開になっていませんでした、ナゼ?

ふと思い出したら、今週末、日本は三連休。「まん延防止」が解除され、飲食店さんたちの営業時間短縮も解除、気候も暖かくなってきて、外に出てみようかなという方が多いのでしょうね。

今週は水曜日に嬉しいお知らせが入ってきて、その翌日、木曜日くらいに投稿する予定でしたが、他のこともいろいろとあって金曜日に投稿しています。

その嬉しいお知らせとは、国境管理緩和の時期が早まることに! 先回投稿からの様子と共に、その発表内容、入国への現在の規定と手順をお伝えいたします。

 

オミクロン株感染はまだまだ蔓延中

先回投稿の3月8日以来、オミクロン株感染者数は連日2万人を越え、今週初めに1万5千人ほどに減ったものの、また2万人越え、少しづつ減少して、今日は1万4千人となってきてはいます。減少しているとは言っても、この数字が「ピークを過ぎたことになる」のかどうかは分かりません。

現在の規定では感染された方、陽性の方、その家族は10日間の自己隔離をせねばならず、仕事を休む人が続出。すべての動きを止めたロックダウン時でも食品の生産ラインや運搬は「エッセンシャルワーカー(必要な産業の労働者)」との位置づけで稼働していたのに、陽性で10日間休む方が増加して、生産ラインは稼働せず、インフラも滞って、スーパーでは品薄状態。

その状態からか、首相は16日の政府会見で「”信号システム” Covid-19 Protection Flamework の内容を変更するかもしれない」と言っていて、もしかするとそれに伴い、来週21日の会見でワクチンパス廃止を発表するのでは?とみられています。保健省や専門家はまだ感染が蔓延している状態で未だ時期尚早とアドヴァイスしており、どのような判断を下すのか注目です。

 

週の初め、3月14日にまたもや素晴らしいオーロラが出現

その中、正確な時間で言うと「3月14日」になる午前2時過ぎから赤色が強いオーロラがテ・アナウの空を彩りました。出現を待つ間、うたた寝してしまいましたが「出ているよ」の声に起き、観ることが出来、今回も強い光と色で肉眼でも観測可能でした。画像は加工しておらず、またもや自宅の屋根庇つきです(笑)

そして3月16日の政府発表、当初の7月予定が5月に早まることに

16日の政府会見(上記リンクで会見全てをYoutubeで見ることが出来ます)にて首相は7月予定だった*オーストラリアからの入国を『4月12日の23:59から』入国可能、*ビザ免除国(英国、米国、日本、ドイツ、韓国、シンガポールなど)、および有効な訪問者ビザ所持者は『5月1日の23:59から』入国可能、と発表。

この緩和、今から一か月~一か月半後までに感染者数が減少していると予測されますが、この蔓延では安心できないため、入国は以下の「条件付き」となっています。

*ワクチン接種が完了済み(2回)であること。(この場合、入国後の自己隔離なし。未完了の場合、7日間の隔離施設入所 → 3月18日23:59よりニュージーランド市民権所持者「以外(永住権所持者を含む)」はワクチン接種未完了は入国不可
*航空会社の定めた方法での「出発〇時間前」検査結果が陰性
*ニュージーランド到着時に提供されるRAT検査(Rapid Antigen Test – 迅速抗原検査)キットで到着日、5日目、6日目にRAT検査をする(陽性時は自己隔離)

2020年3月18日に開始された国境封鎖から2年弱。やっとやっと待ち望んでいた国境再開が発表になって、ホテルや飲食店を含む観光業、留学関係の方々から「歓喜の声」が上がりました。

 

 この5月からの入国にはまだ様々な「ハードル」が

たくさんの喜びの声が上がる中、現在のニュージーランド、そして、日本の規定も見て、以下のようにツイートしました。

(*=面倒でというのは”検査”のことです)

「国境が開く!、再開した!」は嬉しい気持ちで、「ニュージーランドに来て来て!」というツイートにたくさんの同意である”ふぁぼ”(好き♡)が付くのは当然です。でも、上記は「日本も同様、(検査が)面倒、これが”一歩”とさらに渡航し易く」と少しマイナスな部分があるため”いいね”=同意は得られ難いでしょう(”いいね”していただいた方、ありがとうございます)

勿論、国境再開は嬉しいお知らせです。だからと言って、2020年3月18日より前の状態にはまだ戻っていないのが現実です。海外旅行の流れ、日本出国~ニュージーランド入国~ニュージーランド出国~日本入国の間にあるいくつものハードルを越えないといけない状態で、それを伝える必要があると思いました。

「素直に喜べばいいのに」、そうできないのは添乗員やガイド中にたくさん遭った、「お客さまにとって都合の悪いこともある時はそれも伝える」経験からかもしれません。誰だって、”嫌なこと、面倒なこと”は聞きたくないです。でも何も伝えず、実際に動いた時、「どうして最初に教えてくれなかったの?」となるよりも、マイナスなことでも事前に伝え、その中での最善策を考え、実際に動いた方が理解して納得して動けますし、双方にとって誠実な方法でもあると思います。

 

日本出発前から日本帰国まで~の手順と規定

だから、ではないですけれども、自分の知識のためにも「もし、現在、日本からニュージーランド航空でニュージーランドに来て、旅行後、日本に帰国」というケースを考えてみました(各✔マークのパートからは詳細ページへリンクしています)

日本出発前:1・航空会社指定の「出発〇時間前以内(ニュージーランド航空は48時間以内)」に定められた方法での検査を受ける(費用・自費検査となるため1万~2万)→ 2・証明を受け取る → 3・政府指定の「旅行申告」サイトから登録する&政府指定アプリ(My Vaccine Pass) をダウンロードして、ワクチン接種状況などのデータを入力しておく → 4月4日23:59からはアプリは不要、出発前に発行された政府承認のデジタル、または電子か紙文書による「ワクチン接種証明書」が必要

✓日本の空港:4・フライトのチェックイン時、パスポートと航空券と共に上記3つ(旅行申告・ワクチン接種・陰性証明)の証明書を見せる。

ニュージーランド入国時~滞在中
3月18日23:59よりニュージーランド市民権所持者「以外(永住権所持者を含む)」はワクチン接種未完了は入国不可
5・入国時、RAT検査を受ける → 6・5日目にRAT検査を受けてアプリやサイトで報告 → 7・6日目にRAT検査を受けてアプリやサイトで報告

✓ニュージーランド出国前8・日本政府が定める「出発72時間以内」にPCR検査を受け(費用はNZ$200 – 250、書類記入は全て英語)、陰性証明をもらう(陽性の場合は出発不可)→ 9・日本入国時までに政府指定のアプリ(MySOSとCOCOA)をインストール、入国時のファストトラックのために必要事項を入力しておく → 10・アプリが無理の場合、質問票に記入

✓ニュージーランド出発時:11・上記陰性証明書を見せて、フライトチェックイン

日本入国時:12・空港にて待機 → 13・ファストトラック登録確認(チェックリストあり) → 14・健康カード記入とPCR検査(経験者の方々によると待ち時間にお水を飲めず、唾が出なくて困ったとのこと)→ 15・待ち時間にスタッフが書類やアプリの確認作業 → 16・検査結果待ち~結果受け取り(ここで陽性の場合は政府の隔離施設へ)→ 17・荷物を受け取り、入国審査

✓自宅到着後:ニュージーランドは指定国ではないので、18・ワクチン三回接種済みの場合は自宅隔離なし、18’・ワクチン接種未完了か接種していない場合は7日間の自宅隔離 → 19・自宅隔離三日目にPCRかRAT検査を指定医療機関で受けて(費用・自費検査のため1万~2万)、陰性なら隔離終了 → 20・検査を受けない場合は7日目まで自宅隔離(詳細は厚生労働省内サイトページで)

とまぁ、入力していて嫌になるほど”手順””やるべきこと”の数が多くて、お金も掛かりますね・・・。ワーキングホリディヴィザでお越しの方ならいざ知らず、短期間ご旅行で上記をしたら、検査日と記入を気にしながらの旅行になってしまいます。

時に大変なのは上記赤字のニュージーランドでの検査!! 今回いろいろと調べたら、ニュージーランドには日本のような医療や検査機関、その上のLabo(検査会社)が少ないため、検査結果が出るまでに24~48時間かかり、『出発日前日に受け取る』には48時間は予定しておかないといけません。旅行中もそんな検査のことを気にしながらでは、楽しめないですよね・・・。

 

来シーズンが始まる10月には「全て」を撤廃してほしい

「もう嫌だぁ~、面倒くさいぃ~」となりそうな上記の規定と手順。Covid-19(新型コロナウイルス)問題が起きる前は日本の空港でフライトチェックインして、出国管理を通過し、渡航先国到着時は入国管理を通過して~だけ。やっぱり、この「何もない」方法になるのが一番良いです。

条件にあるワクチン接種も、私たちは「接種するかしないかは”個人の考え”でそれを尊重する」という姿勢で、お客さまを接種の有無で「区別」するようなことはしませんし、したくないと思っています。だから、「ワクチンパス」や接種の有無を問うことも出来るだけ早く廃止してほしいです。

今回の発表で7月予定だった再開が4月と5月になったということは10月予定の「全世界の国からの入国」も早まるかもしれません。ヨーロッパの国々や航空会社では陰性証明の有無、ワクチンパスやワクチン接種の有無を問うことを止めるという国や会社も出てきました。

長く待ち焦がれた「国境再開」の発表が「まずは一歩」となり、行く行くは最低必要なパスポート所持以外、何も気にせず、搭乗券とパスポートだけで出入国出来る日が来ることを願ってやみません。

と同時にロシア、ウクライナ双方の国の皆さまに早く、安寧、平穏の日々が戻りますように

 

桜も綻んできたし、外にも行きたいけど、まだ心配と仰る方、お部屋に居ながらにして、フィヨルドランドをハイキングで歩きませんか。
オンラインツアー、毎週末、催行しております。


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※ニュージーランド政府 COVID19(新型コロナウイルス)サイト 日本語ページ
※ニュージーランド保健衛生省サイト内、現在の感染者状況ページ
※ニュージーランド保健衛生省サイト内、ニュージーランドのワクチン接種率データ
※外務省海外安全ホームページ: https://www.anzen.mofa.go.jp/
※上記サイト内、新型コロナウイルス(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限)ページ: https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

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