ニュージーランドの山歩き
ニュージーランドトレッキングの魅力
登山家J・マロリーは「何故山に登るのか?」と問われ、「そこに、一番高い山があるから」と答えました。
同じように、私たち、ツトコアウトドアガイズも「何故ニュージーランドなのですか」と問われれば、「そこにすばらしいニュージーランドがあるから」と答えます。
でも、それでは話が終わってしまいますので(笑)、ここではその魅力をできるだけお伝えしていきます。
雨でも楽しい
「フィヨルドランド地方は年間降水量6000mm以上、とデータが示すように、ニュージーランドの山岳地域は雨が多く・・・」等と聞くと、「雨ばかりかぁ」と思われるかもしれません。しかし、ニュージーランドの山歩きの大きな魅力の一つに「雨の日に歩くこと」があります。雨の日に歩いて、ニュージーランドトレッキングにはまってしまった人は後を絶ちません。
苔に覆われた、太古の森は雨にぬれると、しっとりと美しさを増し、あたりの切り立った山々には無数の滝がかかり、幻想的な雰囲気が一層増します。
うそは言いません。
私たちは20年以上、ニュージーランドの山々をガイドしてきましたが、雨の日を一日歩き終わった後の、お客様の「満面の笑顔」にその答えが出ています。
【ご注意】 紫外線の強さ
とは言え、夏の間は高気圧が何回もニュージーランド上空を通過し、大きな高気圧が来た時は3~4日連続で晴れることもあります。
もちろん晴れれば、見たこともないどこまでも、青い青い吸い込まれそうな空が広がり、時が経つのも忘れてしまうほどです。
ただ、こんな日は、「紫外線」にご注意、ニュージーランドの紫外線は日本の7倍!です。ぜひ、サングラス・日焼け止めクリームをお持ち下さい。
特に女性の方は必需品です。
どのコースが良いですか?
自分の気持ちを大切に
よく「どのハイキング・トレッキングが一番いいですか」と聞かれますが、それぞれに良さがありここが一番とはいえません。どれもそこでしか味わえないすばらしさを持っています。
ビジターブックやインターネット上で「ここよりあちらの方が良い」だとか、「あそこはいまいち」といった意見を目にしますが、そんなことは気にしなくていいです。
当たり前のことですが、感性や価値観は一人ひとり違います。その時の天候や、一緒に歩いた人(もしくはガイド)のムードによっても、「感じ方」は変わります。あとは「自分が何を求めているか」によると思います。
皆さまはどのハイキング・トレッキングコースを歩いてみたいですか。当社でご案内しているハイキング・トレッキングの内容は下記にある「コース一覧」でご覧ください。
装備と準備
安全で楽しいハイキング・トレッキングの為には「1に体力、2に気持ち、3,4がなくて、5に装備」
雨や紫外線が多いニュージーランドのハイキング・トレッキングを、100%楽しむための必要装備をご紹介いたします。
考え方のコツは、とにかく、シンプルに「寒い時と雨が降った時」のことを想定して準備しましょう。
この2つの時に「着るものがない」こと程、困ることはありません。
必要基本装備(日帰りハイキング用)
*足首までカバーするトレッキングシューズ。(ゴァテックスなら、なお良い)
*雨が多いので、フード付きの雨具(できればゴァテックス)。
*足首周りをカバーするスパッツと、ザックを雨から守るザックカバー
*乾きやすい素材のT シャツと長袖シャツ(綿や麻素材は不可)
*乾きやすい素材のスラックス(Gパン・綿パンツは不可)
*フリースなどの防寒具 *ウール・ポリプロピレンなどの下着
*厚手のソックス(綿は不可) *帽子 *ポリプロピレンの手袋
*20L~30Lのザック *水筒(ペットボトルでOK)
*虫除け(こちらでも購入できます)
*日焼け止めクリーム・サングラス (ニュージーランドの紫外線は侮れません)
*その他、カメラ、フィルム、常備薬
*必要に応じて、ストック、嗜好品、となります。<ハット(山小屋)泊まりやテント泊のコースの装備はその都度、お知らせいたします>
どうか、お忘れ物をなさいませんよう、しっかりご準備してお越し下さい。
もし、忘れ物をしてしまった場合でも、アウトドア天国のニュージーランドです。テ・アナウにも、スポーツ用品店・スーパーなどがあり、すべて揃いますので、ご安心下さい。
ニュージーランド入国の際の検疫審査について
ニュージーランドも日本と同じ「島国」です
ニュージーランドは島国のため、一度、有害な生物や菌を入れてしまうと、国外に出すのがとても困難な国です。ですから、この国の生態系を守るため、空港などで厳しい検疫が行われています(「厳しい」というのはチェック、のことで、係員は怖くありません、念のため)。
皆さんがもし、ニュージーランドにハイキング・トレッキングにいらっしゃるのなら、当然、日本でも使用している登山靴、ザック、スパッツ、ストックなどをお持ちになるでしょう。これらは日本の「土」が付いている用具です。
土の中にも微生物や種がおり、土と共に入ってくることになりますので、こういった装備に付いている土はきれいに落とす、洗うなどして用具をお持込下さい。
また、もちろん生の食品(お肉・果物・野菜・日本製以外のマヨネーズなど)はだめです。
正直者は馬鹿を・・・・、見ません
検疫官が検査するのは、皆さんが「どんな食べ物をもっているか」がエックス線だけではわからないので、それが大丈夫かどうか、見たいからです。
どうか、食料をお持ちの方は、それを正直に申告し、検疫官に見せてください。
くどいようですが、駄目なのは生の食料ですから、加工済みのもの(お菓子・インスタント食品)は殆どOKです。以下のMAF サイトでも詳細がありますので、ご参照ください。
ニュージーランドの自然を守るため、皆様のご協力をお願いいたします。
入国時によくある、お話
時々、「検査で時間がかかると、他のご参加者や添乗員さんに迷惑をかけてしまう」と食料・山の装備を持っていながら、「持っていない」と虚偽の申告をする方がいらっしゃいます。
でも、エックス線には明らかに「山の装備」を判る物が映っているのに、「持っていない」と言ったりすると、検査官が「何故、嘘をつくのだろう?」と疑います。
その結果、「全部開けて見せて」ということになって、時間がかかることになってしまいます。迷惑をかけるからと避けた行為が、結局、更に迷惑を掛けることになってしまいます。
こういう時は「急がば回れ」。スムーズな入国審査のためにも、必ず「正直に」申告して下さい。
ニュージーランド旅行ご出発前には以下のサイトをご一読下さい。
- ニュージーランド入国時の諸注意(日本語版)は、
ニュージーランド入国審査カード、及び、諸注意(PDF版) - ニュージーランド政府検疫機関サイト(英語版)は、
New Zealand MPI (Ministry of Primary Industries)